こんにちは。ひゅうが(@hinatanohyuga)です。
2020年の11月にiPadair4を購入し、デジタルイラストを始めて9か月が経ちました。
いろいろな本を読んでテクニックを学んだり、pixivやツイッターで絵師の素晴らしいイラストを見ながら試行錯誤し、少しずつではありますがうまく描けるようになってきたのではないかと思います。
神絵師への道はまだまだ遠いですが、着実に一歩ずつレベルアップしている感じがあり、先日、pixivに上げたイラストでは何とか100いいねを獲得することができました!
Twitter:hyuga_comiclog_イラストさん (@hinatanohyuga) / Twitter
pixiv:hyuga – pixiv
今回は、全くのデジタルイラスト初心者だった自分が、神絵師への道のりを歩む中で獲得したスキルや気づきなどをお伝えしたいと思います。
神絵師への道はまだまだ遠いですが、その過程で考えたことや実践・獲得したスキルについては皆さんにも必ず役に立つと思います。
私と同じような全くの初心者にこそ、早い時期に知ってもらいたいテクニックや情報が盛りだくさんですので、ぜひご覧ください。
この記事は以下のような方におすすめです。
・どのような点につまづきやすいのか知りたい方
・肌色にどの色を使えばいいのか迷子になってしまっている方
・9ヶ月でどれだけうまくなれるのか知りたい方
現在の上達レベルの紹介
まず、イラストを描き始めて9ヶ月でどの程度レベルが上がったのかを見てもらいたいと思います。
こちらが、最初のころに書いたイラストになります。
ちょうど鬼滅の刃にはまっていた時期なので甘露寺蜜璃ちゃんを描いたイラストです。
これはこれで味があって好きなのですが、甘露寺蜜璃ちゃんの可愛さを表現しきれておらず、何とも悔しい思いをしました。
そして、9か月経った、今時点のイラストがこちらです。
やっぱりこう見ると全然レベルが違いますね。
特に2枚目のトガヒミコちゃんのイラストに関しては、pixivで100いいねを達成することができた記念すべき作品となります。
このレベルに到達するまでにいろいろと試行錯誤しましたが、やはりうまく見せるポイントを知っているかどうか、それをイラストに反映できるかどうかということが重要だと思っています。
やみくもに描き続けてもあまりうまくはならないので、どのような点に注意して描かないといけないのかということに気づくと早いです。
では、ここからどういった点に気を付けていくべきかを紹介していきます。
書く前に考えるべきこと
描きたいキャラを決める
ここが上達するうえで一番重要かもしれません。
この記事のタイトルでも書きましたが、自分の描きたいものを描くのが上達への一番の道だと思っています。
私の場合は、かわいくて魅力的なキャラと、大きいおっぱいや太ももを描くことが一番描きたい対象です。
なので、とにかくそれらを描きまくって、自分が納得できるものに近づけていけば自然と上達するということに気づきました。
皆さんの場合に当てはめると、描き初めに考える、描きたいキャラを決めるということがそれに該当するかと思います。
どんなキャラでもいいですが、やっぱり自分の大好きなキャラを描いた方が上達が早いです。
自分の大好きなキャラだと、どのような点に特徴があって、なぜ魅力的なのかということに気づきやすいからです。
このキャラのここが魅力的だから、イラスト上で表現して共感してもらいたい!!という気持ちで描くと、それをみてくれた人にも伝わりやすいのではないかと思います。
先ほどのトガヒミコちゃんのイラストを例にすると、つり目、目の下のクマ、大きく笑った口からのぞく八重歯がとてもかわいかったので、その魅力が伝わるように注意して書きました。
自分が好きなキャラをうまく描けるとそれだけでとてもうれしくなってしまいます。
ポーズを決める
描くキャラを決めたらポーズを決めていきます。
どういったポーズがそのキャラの魅力を引き立てるのか、描きたい部位やキャラの性格を考えつつ決めていきます。
トガヒミコの場合、悪役なんだけど明るくかわいい性格というギャップ萌えのキャラなので、元気いっぱいの笑った姿がを描きたいと思い、真正面からのダブルピースのポーズに決めました。服は女子高生の制服でかわいくしたい!
おっぱいを強調するなら胸を中心に持ってきたり、太ももを書くなら足を組ませるなど、見せたい部分が魅力的に見えるポーズを考えることが重要です。
自分が力をいれて描きたい部分を決める
描く前に、今回のイラストで一番どこを強調したいのかという点を考えましょう。
髪、瞳、手、腹筋、おっぱい、ふともも、筋肉、影、エフェクトなど、すべてを完璧にできればいいですが、初心者にとっては何かこれ!と決めて書くと上達が早いことに気づきました。
何か一つでも力を入れて今持てる力をすべて書けば、それを見た相手にも必ず伝わると思います。
トガヒミコの場合は、真正面にきている笑顔もそうですが、なにか特徴的なエフェクトを使ってみたいというのが最初からあったので、キラキラ光るエフェクトを初めて入れてみました。
デジタルイラストならではの効果である、ぼかしやスクリーン効果を使用して、トガヒミコちゃんのキラキラ笑顔にピッタリなエフェクトを入れることができました。
エフェクトを描くにあたっては他のイラストを見たり、ネットでエフェクトを描く方法を調べたりする必要がありますが、一回描けば自分の表現の幅を広げてくれるため、どういった表現をするとキャラがより一層魅力的になるのか、という点を考えるのはとてもいいことだと思います。
線画で気を付けるべきこと
下書きは円ブラシで大胆に描く
これは人によって好みが違うかもしれないですが、私の場合は下書きは円ブラシで描くのが合っていました。
鉛筆のような線で描くと、何回も線を書き直して汚くなってしまうため、それよりかはいったん太い線で輪郭をざっと描いて、後から消しゴムで線を削っていくというやり方の方が全体のバランスがとりやすかったです。
また、色についてですが、下書きをするときは黒よりもピンクといった色の方が下書きがうまく見えるらしいので、ピンクで描くことが多いです。
やっぱり下書き時点でうまく描けたように見えた方が気分があがりますしね。
体、髪、顔はそれぞれレイヤーを分ける
下書きが描けたら次は本線を書いていきますが、その際に、体、髪、顔についてはそれぞれレイヤーを分けた方がいいです。
下書きの時点でばっちりバランスがとれていればいいのですが、黒の線で描いていくと、どうしてもバランスがおかしい点が出てきてしまいます。
デジタルイラストの場合、レイヤーを分けてさえいれば、気になる部分だけ位置をずらしたり、大きさを変えたり、変形させたりと自由自在にできるため、後々の修正作業を考えると、最低限、体、髪、顔についてはレイヤーを分けておいた方がいいと思います。
特に、顔については、目や口など、少しの位置の変化でイラストの出来や印象がガラッと変わってしまうぐらい重要なポイントですので絶対にレイヤーを分けましょう。
私も、初期のころにレイヤーを分けずに書いてしまい、後で分けておけばよかったなぁと思うことが何度もありました。
線画は線が命(きれいに長くを意識して)
線画ですが、下書きをただなぞればいいだけというわけではありません。
本線については、可能なかぎりきれいな線で描くことで、最終的な見栄えがかなり変わってきます。
初心者の場合、ゆっくり下書きをなぞってしまい、どうしてもゆがんだりしてがたがたの線になりがちです。私もそうでした。
本線を書くときは可能な限り長く勢いをつけて、スッと描くイメージで描いていった方がいいです。特に、太ももや胸など、人間の肌を描くときは、きれいな曲線で柔らかい表現の方がいいと思いますので、線がたがたにならないように勢いをつけてすっと描きましょう。
デジタルでは何度でもやり直しができますので、自分の思い描いた線が描けるまで何度もやり直しをしましょう!
これを意識するだけで、線画か完了した時点のイラストの出来が全く変わってくるのでとても驚きます。
私も、これを意識したとたん自分のイラストのレベルが一段階上がったのを実感することができました。
色塗りは何よりも知識が必要
線画が終わったら次は色塗りです。
色塗りについては、センスももちろん大事かもしれませんが、初心者にとってはまずもって基本的な知識が必要だということを感じます。
肌の塗り方、色の選び方、影のつけ方など、知識があるだけで、一気にレベルが何段階もアップすることができます。
いろいろと悩みながらやるのも楽しいですが、やっぱり一生懸命描いた線画については、うまくイラストにしたい!という思いがあるので可能な限り色塗りもうまくできた方がいいに違いありません。
ここでは私が色塗りを始めた時に知りたかった基本的な知識について紹介をしていきたいと思います。
おすすめ肌の色はこれだ!
初心者であった私が一番初めに悩んだのが肌の色でした。
水着姿など肌の露出が多いシーンを書くことが多かったため、肌の色を塗る面積が大きかったのですが、色白の肌色にどういった色を選べばそれっぽく見れるのか全くわからなかったことと、それに合わせる影の色をうまく表現することができず、影の色が異質になってしまい、浮いてしまっている状況でした。
それを解決するためにいろいろなイラスト本を読んで勉強した結果、以下の色を使えば、基本的には美しい肌の色を表現できるということを発見することができました。
使用している色の値は以下の通りです。色の選択画面で以下の数値を入力するか、スポイトで上記画像の色を吸い取ってください。
1影 R:226、G:129、B:104 H:12°、S:54%、B:89%
2影 R:167、G:133、B:134 H:358°、S:20%、B:65%
3影 R:83、G:0、B:0 H:0°、S:100%、B:33%
赤み R:356、G:0、B:18 H:356°、S:100%、B:100%
青み R:166、G:180、B:251 H:230°、S:34%、B:98%
肌の色は一般的に、ベースの色、1影、2影、3影、赤み、青みといった色を使って表現をしていきます。
2影や3影は首の付け根といった光が全く当たらないような暗い部分のみに使用します。
赤みは、ほっぺたや鼻先など血色をよくする部分に、青みは影になっている部分にうっすらと塗ると雰囲気が出てきます。
色黒のキャラを書いたりする場合は別ですが、一般的なキャラを書く場合は上で紹介している肌のベース色や1影の色を使えばイラストとして違和感のない表現ができると思います。
私は色塗りを始めた時にかなり色に悩んでしまったのですが、皆さんにはまずはこの色をベースにして慣れもらい、そこから独自に自分の色を付けていったもらえたらと思います。
1影は大雑把に塗ることが大事
イラストのクオリティを上げるには影の入れ方が重要になってきます。
影を入れることで、絵に立体感が生まれ、イラストに命が吹き込まれるといったも過言ではありません。
最初のころは、影を付けるときに、部分部分で少しづついれていっていたのですが、体の部位ごとに細かく考えながら影を入れていると、全体の影のバランスがおかしくなっていることがよくありました。
1影のような比較的大きくつけていく影については、始めはざっと大きく入れていく方が、全体のバランスが取れていい感じになるかと思います。
違和感がある箇所については後で削っていけばいいのです。
そのため、1影は、こまごま入れるというよりも、光の入り方を意識して、ざっくりと塗っていくように全体のバランを意識した方がいいイラストになります。
影の色を選ぶ時の重要な原則
肌の影を塗る際にお勧めの色については先ほど紹介しましたが、影にも肌の影だけではなく、服の影や髪の影などいろいろな種類の影があります。
ベースの色が異なってくるため、単に影だからといった黒色を使ってしまうと、ベースの色と合わず、色が浮いてしまって違和感を生んでしまいます。
影の色を塗るときには、ベースの色に合わせた色の選び方があり、その基本を押さえておくことが重要です。
まず、色には、彩度、明度、色相の三つの要素が存在しています。
影を付けるときは、ベースの色に対して明るさを表現する明度のみを暗くして影を選びがちですが、明度だけを調整して色を重ねてしまうと、色が浮いてしまいます。
明度を暗くするときは、彩度を上げる、そして色相についても青色よりに調整をすると、ベースの色に合った影の色を付けることができます。
また、逆に明るくしたいときは、明度を上げて、彩度を下げる、色相を黄色よりにするとベースの色と調和させることができます。
特に色相を調整するといったことが大事で、ここを変えるか変えないかでは色の印象や調和の具合が全く変わってきますので注意して色を調整してみてください。
色トレスってなんですか?
色トレスって聞いたことがありますでしょうか?私はイラストを始めるまでは少なくともありませんでした。
イラストの色塗りは線画の内側を塗るだけで終わりではありません。
始めに、黒で描いた線画の上に色を塗っていく作業を色トレスといい、全体のイラストの雰囲気を調整するために必要な作業となってきます。
線画の黒色は輪郭の影を表現しているのですが、そのままだとくっきりとしすぎていて浮いてしまうことがあります。
そこで、肌の色であれば赤みをいれた黒を入れることで、肌の色となじんで自然な色味に落ち着く効果が期待できます。
具体例として最近描いた100カノの羽香里ちゃんのイラストを紹介します。
光が当たっている肩の部分は白っぽく塗り、その他の太もものあたりについては赤色で色を上から塗っています。
単純に輪郭線を黒のままにするよりも全体に柔らかい印象が加わり、イラストとして自然な雰囲気になっていると思います。
線画のどの部分に色を載せるのかという点は若干難しいのですが、全体を見ながら光が当たっている場所などに赤色を載せていくと調和がとれるかと思います。
水彩塗りとぼかしツールを使い倒そう
影を塗るときに重要だと感じたのが、いかにベースの色味に調和させるかということです。
その際にとても使用したのが水彩塗りとぼかしツールでした。
水彩塗りは、円ブラシと違いはっきりと色がのりすぎないため、筆圧の調整で影の濃淡を表現することができる点がとてもいいと思います。
水彩塗りブラシで影をざっくりと塗った後に、ぼかしが必要な点はぼかしツールで影の境界線をぼかしていくととても自然な仕上がりに表現することができるようになります。
トガヒミコのイラストの場合だと、前髪の部分や鎖骨の部分については、影の教会をはっきりとさせずにぼかして自然な表現になるようにしています。
影の塗り方は人それぞれでいろいろあるかとは思いますが、初心者の方は水彩塗りブラシとぼかしツールを活用して影を塗っていくことをお勧めします。
イラストを描いていくうえで気づいた重要なこと
なんかうまく描けないときは一日置いてみる
イラストを描いていると、どうしてもイメージした通りのイラストを描けない、何かバランスがおかしいけどどう直したらいいのかわからないといった場面が出てきます。
そこでいろいろと修正をしてみることも大事なのですが、いったん描くのをやめて一日おいてみることをおすすめします。
翌日、新鮮な目で自分の描いたイラストを見直すと驚くほど修正すべき点が見えてくることがあります。
もちろん翌日に見ても「やっぱりかわいく描けているな!」と自画自賛で終わることもありますので、その場合は自信をもって作業を継続することができます。
また別の方法として、左右を反転させてみるという方法もあります。(お絵描きツールの機能としてあります)
いいイラストは全体のバランスがいいため、左右反転しても違和感を感じません。自分のイラストを左右反転してみて、違和感がある点を修正していくと全体のバランスを調整することが可能になるかと思います。
描いた絵は必ずSNSへ投稿する
イラストは描くだけでももちろん楽しいのですが、描いたイラストを誰かに見てもらって喜んでもらえることはさらに楽しいです。
また、「いいね」の数により客観的な評価を測定することができるため、自分の絵のどこがよかったのか、または悪かったのかという点を知ることができます。
もちろん自分が好きなイラストを描いていればそれで十分という方もいますが、私の場合は、自分の好きなキャラの魅力的な部分をみんなと共有したい、布教したい!という気持ちがあるため、SNSに上げた時の反応はとても気になりますし、モチベーションの一つとなっています。
私の場合はTwitterとpixivを使用していますが、両社では見てくれる層があきらかに異なっていて、ツイッターではいいねをたくさんもらえたけどpixivではあまりもらえなかったり、その逆という場合もよくあります。
少しでも多くの人に見てもらうことを考えると、複数のSNSに上げて客観的に評価を得るということはイラストを上達させる上でとても重要なことだと思います。
やっぱりイラストを描くのは楽しい
イラストを描き始めて9か月がたちましたが、日々日々楽しくなってきます。
とくに最近は自分が描いた絵を見て、可愛く描けているなぁと思うことが多くなってきたように思います。
それは、線画の線をきれいにひくように注意をしてみたり、影のつけ方、濃さを注意してみたりと、たった一つの気づきや頑張りでイラストの出来が大きく変わってくるということに特徴があるのかもしれません。
まだたった9ヶ月しか経っていないので、まだまだ知らない表現方法や技術がたくさんあります。
これからそのような技術を学びつつ、イラストに反映させて、自分が頭の中で思い描く理想のキャラの魅力を最大限に引き出していけることができたらと楽しみでしょうがありません。
「上達の一番の近道は楽しむこと」というのをこのイラストを描くという趣味でとても実感しています。
さいごに
今回は、イラストを始めたばかりの私が、イラスト初心者に知ってもらいたい知識を紹介しました。
どれも、自分がイラストを描き始めた時に知っておきたかったことばかりですのでぜひ参考にしていただければと思います。(イラストを実際に描きながらそういった点に気づくのも楽しいですが・・・)
今まで描いたイラストについては以下のSNSで挙げていますので、興味があるという方はみていただき、コメント、いいねなどをいただけるととてもうれしいです。
9ヶ月でどれだけのイラストが描けるようになるのか参考にしてください。
これからも定期的に神絵師への道のりをブログにアップしていきたいと思いますので、ぜひお楽しみに!
Twitter:hyuga_comiclog_イラストさん (@hinatanohyuga) / Twitter
pixiv:hyuga – pixiv
また、イラストに関連する知識を得るために役に立った本を以下の記事でまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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