こんにちわ。ひゅうが(@hinatanohyuga)です。
今回は、スパイスカレーについて紹介したいと思います。
皆さんは最近、巷でスパイスカレーがはやっているのをご存じですか?
人類皆カレーは大好きだと思うのですが、最近、スリランカカレーに代表されるスパイスカレーというジャンルのカレーがはやってきているのです。
具体的な例を挙げると下のような写真のカレーです。
(こちらの写真は、大阪の中央区にあるセイロンカリーというお店のスリランカカレーです)
私が考える普通のカレーとは異なる点は以下の通りです。
・食べた瞬間にスパイスの香りと刺激がガツンとくる
・スパイスの辛さが最初に来るが、すっと引いて、その後からうまみを感じることができる
・付け合わせの副菜が数種類あり、カレーとまぜまぜしながらいろんな味をたのしむ
・食べた後はスパイスの効果で汗がだらだらと出てすがすがしい気持ちになる
・とにかくうまい!!!
・今までのカレーとはまったく違う驚きがある
大坂で、初めてスリランカカレーを食べた時の衝撃はすさまじいものでした・・・。
カレーにはまだまだこんな世界があるのかと。
今まで食べてきたカレーのスパイスは何だったんだと・・・・。
確かに今まで食べてきた普通のカレーもとてもおいしいです。
私もよくバーモンドカレーやジャワカレーをよく作って食べます。
しかし、スリランカカレーに代表されるスパイスカレーはふつうにおいしいカレーとは一線を画した新しいタイプのカレーなんです。
実際に食べてみないとその驚きとすばらしさは伝わらないと思いますが、私はその一回の出会いでスリランカカレー、ひいてはスパイスカレーのとりこになってしまいました。
それからは、大阪にあるスパイスカレーのお店をめぐる旅が始まりました。
上の写真のようないろいろなカレーを食べ歩き、すばらしい味にも出会えたのですが、最初に食べたセイロンカリ―の味を超えることができません。
というより、食べていくうちにまだまだ未知の世界が広がっているのではないかという興味が湧きだしたのです。
そこからは、スリランカカレーを自分で作るにはどうすればいいのだろうという方向性にシフトしていきました。
さて、前置きが長くなりましたが、そんなこんなでスパイスカレーを自分で作りたくなり、スパイスカレーの知識を得るための本を探していたのですが、そんな時に出会えた素晴らしい本がこの本にです。
水野仁輔著
表紙のカレーがおいしそうだと思って購入をしたのですが、いろいろな意味で読み始めた途端止まらなくなってしまう面白さでした。
その面白さ、すばらしさを多くの人に伝えたいと思い、今回この本を紹介したいと思います。
AIRSPCEの代表。1999年以来、カレー専門の出張料理人として全国各地で活動。『スパイスカレー辞典』、『カレーの教科書』『幻の黒船カレーを終え』などカレーに関する著書は50冊以上。現在はカレーのレシピにつきスパイスセットを定期頒布するサービス「AIRSPICE」を運営中。
かなりのカレー専門家みたいです。初めに本屋にカレーを作るための本を探しに行った際に、カレーレシピの本棚を見ると水野さんの本がいくつも並べられていました。
この本も水野さん、あの本も水野さん・・・・・いったい、このカレーに関する本を何冊も出している水野さんという方は誰なんだと驚いたことを覚えています
「こういったスパイスを掛け合わせて作ればおいしくできますよー」といった感じで完成されたレシピを提供するだけではないのです。
スパイスカレー作りの醍醐味は、自分の好みに合わせてスパイスを掛け合わせ、その他の具材と合わせて調理し、少しずつ自分の理想のカレーに近づけていくことにあります。
この『スパイスカレーを作る』という本では、
スパイスカレー作りの基本の基本であるカレーっていったいどういったものなんだろう。
なんでカレーっておいしくなるんだろう。
という根本的な部分から解説を行い、読者の好みによって変えていけるような方法論(メソッド)を提供している点に価値があるのです。
スパイスでカレーが作れるのは超常現象じゃない。
どんな香りになるにも、すべてに理由がある。
どんな味わいになるにも、すべてに理由がある。
あなたの目の前にあるカレーは、なぜおいしいの?
秘密はすべて鍋の中。
何を選ぶ?どう調理する?
それ次第でカレーの味はどうにでもなるのだよ。
だとしたら、それぞれの狙いを考えてほしい。
『スパイスカレーの作り方』水野仁輔著 P006から引用
かっこいい・・・・。まさにカレーの探究者ですよね。この文章だけで引き込まれてしまいます。
単なるスパイスカレーのレシピを紹介されたとしても、それで終わりでは全然面白くありません。
料理のうまい人であれば自分で試行錯誤して自分好みの味を作り上げることができるかもしれませんが多くの人はそうではないと思います。
少なくとも私も不可能です。
そういった人たちに向けて、カレーとはどういった要素で出来上がっているのか、どうしたら基本を押さえつつアレンジしていけるのかということを徹底的に初心者目線で解説してくれているところがこの本の素晴らしいところです。
とくに、いままでスパイスなんて扱ったことのない人にとっては、どういったスパイスでカレーができるんだろう、これにはどういった役割があるんだろうといった点からわかりません。
その点、この本では、各スパイスが果たす役割や、調理の各段階での意味、やっていくうちに疑問に思ってくることといった点に詳しく答えており、とても親切でわかりやすい構成になっています。
しかも、さらっとしたメソッドではありません、徹底的に考えぬかれたメソッドなんです。
男ってこういった試行錯誤というか、化学の実験、研究みたいなことって好きだと思うんです。
スパイスカレーも研究と似ていて、自分の好みに近づけるにはどうすればいいのかということを追求するという点では一緒だと思います。
この本を読んでいると、著者の水野さんはスパイスカレーをおいしく作るための方法(メソッド)について様々な角度から疑問を持ち、考察し、そのうえで、どうしたら周りの人にわかりやすく伝えることができるのかといったことについて徹底して考えぬかれているということが伝わってきます。
レシピ本といったジャンルにはなるけれども、研究論文を読んでいるような、そんな知的探求心を刺激される一冊になっています。
やはり、これまで50冊を超えるカレーの本を出してきた経験から、情報やメソッドが洗練されてきているのだとは思うのですが、スパイスカレーを作りたいと思ったこの今に、この素晴らしい本に出会えたことに感謝の気持ちしかありません。
メソッドの一例を挙げておくと、タマネギについては以下のような内容が書かれてあります。
・なぜ玉ねぎを加熱するのか?
・玉ねぎに何が起きているのか?
・玉ねぎにどのように熱が伝わるのか?
・玉ねぎは本当に焦げるのか?
・その玉ねぎは何色なのか?
・玉ねぎの過熱と味わいの変化は?
・玉ねぎは均一に色づけるべきなのか?
・玉ねぎは細かく切るべきなのか?
玉ねぎだけでもこの考察量ですよ?すごくないですか?
全項目にわたって、写真付きで分かりやすく解説がついているとともに、圧倒的な試行錯誤の結果から導き出される結論についてもはっきりと提示してくれています。
それを読むだけでも、とても楽しい気分になります。
目次を紹介すると、以下のようになっています。
1章:カレーのルール
2章:カレーのメソッド
3章:カレーのレッスン
4章:スパイスのメソッド
5章:カレーのトレーニング
6章:図解テクニック
まず、カレーがどのようなもので構成されているのか、どうしたらおいしくなるのかといった基本的なルールから入っていき、最初に作るべき基準となるカレーを紹介してくれています。
その基準となるカレーを食べたうえで、自分がどういったスパイスカレーを目指したいのかということをイメージさせた上で、「あっさり」「こってり」「スタンダード」という3種類の方向性での作り方を示してくれています。
そのそれぞれ方向性に関してもしっかりと写真付きで丁寧にレシピを紹介してくれていて、迷うことなく作ることができます。
そして、それらを一通り実践したうえで、スパイスについての配合の方法論(メソッド)を提示し、おいしいカレーになるための配分ルールにしたがいつつ、自分の好みのカレーに近づけていくことができるようになるといった流れとなっています。
スパイスカレーの初心者でも、迷うことなく、そして躓くことなく、興味を持って自分の理想とするカレーを探究できるように構成されており読んでいるだけで早く作ってみたいという気にさせてくれます。
水野さんがこれまでのカレー研究で発見したノウハウをぎゅーーーーっと凝縮し、初心者にもとても分かりやすくまとめてくれているこの本を、2,500円(+税)で購入できるなんてかなりお得です。ありがたいです!!
スパイスカレーを食べたことのない方は、まずは近くのお店でたべてみて、スパイスカレーの世界を体験してみてください。
きっと自分でも作りたくなるはずです!!
スパイスカレーを作りたいと思い始めたけど何をどうすればよいのかわからないという方はこちらの本を購入してみてください。
きっと満足できるはずです!!!
最後に、このような素晴らしいスパイスカレー本を作ってくださった水野さん、本当にありがとうございます。
ではでは~。
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